パリ五輪特集!(スケートボードの歴史・ルール・見どころ)

コラム

  パリ五輪が開幕した。イキイキと豊かに生きる為には、このようなスポーツを通して得られるものも大きいと考える。という事で、今回は2020年の東京五輪からオリンピックの正式種目となったスケートボードを紹介したい。なお、日付は現地時間となり、日本時間では時差の関係で深夜(翌日)の日付となる場合もある点は予めご了承いただきたい。 

スケートボード(男子・女子)

 スケートボードは、1950年代にアメリカ合衆国で発展したスポーツ。カリフォルニアのサーファーたちが、波のない日のトレーニングとして流行したとの事。その後、1980年代に、自由、反骨精神、スリル追求の象徴として、アンダーグラウンドやオルタナティブ文化のひとつとなり、21世紀に入ると、スポーツとして発展、広く受け入れられるようになった。前回の東京五輪では4種目で金3個、銀1個、銅1個とメダルを量産、今回もメダルを量産する事を期待したい。今回もグレースノートが発表するメダル予想(下馬評)とそれぞれの競技の開催日と選手・下馬評でのメダル予想をまとめたので参考にしてほしい。

種目ごとの開催日・日本人選手及び下馬評

種目選手名競技日下馬評
(スノーピーク)
男子ストリート堀米雄斗7月27日
※雨の為、7月29日に延期
小野寺吟雲
白井空良
女子ストリート吉沢恋7月28日
中山楓奈
赤間凛音
女子パーク開心那8月6日
四十住さくら
草木ひなの
男子パーク永原悠路8月7日

ルールの概要

 スケートボードは、ストリートとパークの2種目が存在する。各選手は、それぞれのルーティンの中で最高のトリックを遂行し、難度、スピード、動作の多様性などの審査基準をクリアしなければならない。各種目は予選と決勝の2つのラウンドで構成される。

 ストリート種目は、階段や坂、手すりや縁石のような障害物など、スケートボードそのものを生み出した都市のストリート風景を再現したコースで行われる。選手は、自由に滑走するランを2回と障害物を使った難易度の高いトリックを5回、各45秒間ずつ行う。さまざまな技を出し、いかにボードをコントロールしているかが審査の対象。ランの最高得点とトリックの中で最も高い2つの得点が合計され、各ラウンドの得点と順位が決まる。

 パーク種目は、坂や曲面が組み合わされたボウル状の変化に富むコースで行われ、選手はそれらを利用してスピードをつけ豪快なエアトリックを決める。トリックの高さやスピードなどが採点され、コース全体をいかに活用して技を繰り出すかなども審査の対象。選手は45秒間のランを3回行い、最も高い点数で各ラウンドの順位が決まる。

まとめ&見どころ

 男女ストリート・女子パークは前回大会でメダルを獲得しており、スノーピークの事前予想でも、男子ストリートは前回大会金メダルの堀米選手が銅メダル、女子ストリートでは今回初出場の吉沢選手が金メダル予想でありが、前回大会で銅メダル獲得の中山選手もいる。女子パークでは前回大会のワンツーが今回も順位は入れ替わるものの、ワンツー予想となっている。男子パークでも、今回はメダル獲得を期待したい。

 最後に、前回の東京五輪でもそのユニークな解説で話題に上がった「瀬尻 稜」さんのビッタビタな解説も見どころであり、是非とも注目したい。

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