イキイキと豊かに生きる為には、スポーツを通して得られるものも大きいと考える。という事で、今回はパリ五輪の『ボクシング』について“これだけ押さえていたらボクシング観戦がより楽しくなる”というポイントに絞って、ご紹介していきたい。
なお、押さえるべきポイントは①ボクシングの歴史、②ボクシングのルール（プロとアマの違い）、③パリ五輪の日本人注目選手の３点に絞ってみた。このブログでは最低限必要だと思う内容のみに限定している為、詳細は参考記事のリンクを貼っている。より深みにハマりたい方はご参考いただければと思う。本大会は男子57キロ級と71キロ級に日本代表選手が参加する。なお、日付は現地時間となり、日本時間では時差の関係で深夜（翌日）の日付となる場合もある点は予めご了承いただきたい。
ボクシングの歴史
ボクシングの歴史＝人類の歴史
米国のボクシング研究家“FRANK MENKE”は、アダムとイブの子供達の兄弟ゲンカに始まるとしている。スポーツというよりもケンカファイトの側面が強かった。
古代におけるピューリズム（競技ボクシング）とその消滅
紆余曲折を経て、ピュージリズムという名前で、紀元前688年の第23回古代オリンピック大会から正式種目として採用される。一方で、ローマ時代になると、ピュージリズムは残虐ショーとしての傾向を深め、残虐を好む風潮が競技の見世物化を極限にまで推し進めた。しかし、この残虐ショーもローマの衰退とキリスト教の普及により、404年、ローマ皇帝ホノラスによって禁止され、この競技は表舞台から姿を消す。
近代ボクシングの登場と進化
13世紀初頭より、ピュージリズムと呼ばれていたこの競技をボクシングという名称で普及しはじめ、1681年にボクシング復興第1号の試合が行われた。その後、時代によっては非合法化された時代もあったが、貴族や富裕層によって強い支持を得たボクシングは広がりを見せ、ルールも明確化。1904年のセントルイス・オリンピックから正式種目となる。
ボクシングのルール（プロとアマの違い）
アマチュアにおけるボクシングは、
- 良く握ったグローブのナックルパート（拳面）
- 相手の体の顔面、胸、腹（ベルトラインより上）の前面または側面
- 防御されず直接
- 肩や体の重みを伴って打撃
によってポイントを獲得（ダウンさせても一打としてのポイント）。獲得したポイント数によって勝敗が決定。なお、安全面を考慮し、同じラウンドで3回、合計で4回ダウンを取られると自動的に負けとなる。ラウンド数については、年齢によって変動はあるものの、原則は男子が3分3ラウンド、女子は2分4ラウンドとなる。なお、プロボクシングとの違いは下記の通り。
| プロボクシング | アマチュアボクシング | |
| ラウンド（R） | 最低４R（世界戦は12R） | ３R（女子は４R） |
| 勝敗 | 効果的なダメージを与えたか | 有効打の数 |
| 判定 | 3人の審判 | 5人の審判 |
| 服装 | 最低限のルールのみ | 明確なルール有り |
プロは「いかに相手に効果的なダメージを与えたか」に重点を置くのに対し、アマは「いかに相手に有効打を数多く当てたか」に重点が置かれる。
パリ五輪の日本人注目選手
パリ五輪では、2名の選手が出場を予定しており、選手名・階級・開催日は下記の通りである。
| 選手名 | 階級 | 開催日（予選～） | 開催日（決勝） |
| 原田 周大 | 男子57キロ級 | 7月31日～ | 8月10日 |
| 岡澤 セオン | 男子71キロ級 | 7月31日～ | 8月10日 |
スノーピークの事前のメダル獲得予想では岡崎選手が銅メダルとなっている。別階級ではあるが、2021年の世界選手権で金メダルを獲得している実力者だ。2選手ともパリ五輪での活躍を期待したい。
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