パリ五輪特集!(柔道)

コラム

 パリ五輪が開幕した。今回のオリンピックについて、競技開始ごとに自分なりに見どころをチェックしてみたので紹介したい。

 古代オリンピックでは開催中の5日間を含む前後3か月間は「エケケイリア(聖なる休戦)」と呼ばれ、休戦期間とされた。近代オリンピックにおいても、スポーツによる教育改革と平和な社会の推進を目指すという理念である「オリンピズム(オリンピック精神)」として、オリンピック憲章の冒頭に明記されている。

 イキイキと豊かに生きる為には、このようなスポーツを通して得られるものも大きいと考える。なお、日付は現地時間となり、日本時間では時差の関係で深夜(翌日)の日付となる場合もある点は予めご了承いただきたい。

柔道(男子・女子・混合)

 柔道は「日本のお家芸」のひとつと言われており、これまでのオリンピックで合計84のメダルを獲得。これは体操の98に次ぐ2番目の多さとの事。柔道は、日本の伝統的な武道のひとつとして発展した。武士の接近戦における徒手空拳の古武道である柔術を起源としている。柔道は、その言葉の意味として、英語で「gentle way(柔らの道)」と紹介され、20世紀後半、フランスをはじめとしたヨーロッパでも人気である。今回もグレースノートが発表するメダル予想でも数多くの獲得が予想される。男女それぞれ階級(体重)と選手・下馬評でのメダル予想をまとめたので参考にしてほしい。

開催日ごとの出場日本人選手及び下馬評

種目選手名競技日下馬評
男子60キロ級高藤直寿7月27日
女子48キロ級角田夏実7月27日
男子66キロ級阿部一二三7月28日
女子52キロ級阿部詩7月28日
男子73キロ級橋本壮市7月29日
女子57キロ級舟久保遥香7月29日
男子81キロ級永瀬貴規7月30日
女子63キロ級髙市未来7月30日
男子90キロ級村尾三四郎7月31日
女子70キロ級新添左季7月31日
男子100キロ級ウルフアロン8月1日
女子78キロ級髙山莉加8月1日
男子100キロ超級斉藤立8月2日
女子78キロ超級素根輝8月2日
男女混合団体- 8月3日
※男女混合団体については、男子3選手(~73㎏/~90㎏/90kg~)、女子3選手(~57kg/~70kg/70㎏~)で構成され、選手は自身の階級、もしくは1つ上の階級に出場可能。

ルールの概要

 柔道のルールは、相手を畳の上に投げ倒す投げ技によって背中が畳についた場合、畳の上で相手が20秒以上動けないよう(もしくは降参)にする寝技(抑え込み技、絞め技、関節技)を掛ければ「1本」となり、その時点で勝利となる。なお、投げ技を行ったが、スピードもしくは強さが不十分、あるいは背中が畳についていない場合、寝技の場合で、抑え込みが20秒未満(ただし10秒以上)の場合に「技あり」が与えられる。2回の「技あり」で「1本」となり、その時点で勝利となる。

 選手は、男女それぞれ階級(体重)別で試合を行い、試合時間は4分間。決着がつかない場合はゴールデンスコア式の延長戦となる。試合中、消極的であったり、柔道の精神に反するとみなされる行為が行われた場合、反則(軽い反則には「指導」)が与えられ、「指導」が3回重なると反則負けになる。

オリンピックにおける歴史

 柔道は、東京1964オリンピック(男子のみ)で初めて実施。1972年のミュンヘン大会以降は正式競技として行われている。女子種目は、1988年のソウル大会で公開種目として実施され、1992年のバルセロナ大会にて正式種目に採用された歴史を持つ。

 これまでのオリンピックにおいて、日本は96個のメダルを獲得しその強さを誇ってきているが、フランス(57個)や大韓民国(46個)などの強豪国も優れた功績を残している。

まとめ&見どころ

 個人的には、下馬評でメダル獲得が予想されなかった選手の奮起を期待したい。特に重量級では他国のメダル獲得が予想されているが、男子100㎏超級の斉藤選手は親子でのメダル獲得となり、是非実現してほしい。また、男女混合団体では、お家芸である日本柔道の力を遺憾なく発揮し、日本に大きな感動をもたらす事を期待する。

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