パリ五輪特集!(自転車競技BMXフリースタイル)

コラム

 イキイキと豊かに生きる為には、スポーツを通して得られるものも大きいと考える。という事で、今回は中村輪夢選手のメダル獲得が期待されている自転車競技BMXフリースタイルについてご紹介したい。なお、日付は現地時間となり、日本時間では時差の関係で深夜(翌日)の日付となる場合もある点は予めご了承いただきたい。 

自転車競技BMXフリースタイルの歴史

 BMXはバイシクル・モトクロス(Bicycle Motocross)の略称で、「モトクロス(MX)の自転車版」という位置付け。ちなみに、英語の「Cross」には「交差する」という意味があり、「Cross」という言葉は、視覚的に十字に交差した形をイメージすることから、「X」と表記される為、MXと略されている。

 1960年代後半の米国カリフォルニア州で、自転車でモトクロスをまねたことだとされる。同じカリフォルニアでサーフィンから派生しスケートボードができたのと同じ…。1980年代初頭、BMXの大会でレーサーたちが、ジャンプ中に決める“トリック(技)”を披露したことから始まる。

 BMXフリースタイルとは総称であり、五輪種目となったパークだけではなく、フラットランド、ストリート、ビッグエア、トレイルなど、さまざまな種目が存在。パークは、スケートボードが行われる「スケートパーク」でトリックを行ったことが起源となっており、Tokyo 2020(東京五輪)より、オリンピックの正式種目に含まれることになった。

日本選手(中村輪夢選手)について

 中村輪夢選手は2002年2月9日生まれの22歳。その名は自転車における重要なパーツである「リム」から名付けられた。幼少期からBMXに乗り始め、小学校高学年の頃にはキッズ クラスにおいて全ての大会で優勝。中学生でプロ転向を果たす。2015年にBMXの本場アメリカで行われたRECON TOURの13~15歳クラスにおいて優勝し、その後も世界的な大会で結果を出し続けている。前回の東京2020オリンピックでは5位入賞を果たしている。現在、世界ランキング6位、過去の実績を考えれば今大会でのメダル獲得は十分に期待できる。

ルールの概要

 様々なサイズのジャンプ台を使い、ジャンプ中に縦回転のバックフリップ、横回転の360などに挑戦し、自転車だけを回転させるテールウィップやハンドルを回すバースピンなどを組み合わせて、高難度の技を連続的にくり出していく。ジャッジの採点基準は難易度・完成度・高さを元に、トリックの組み合わせ「コンボ数」の多さを重視。難易度の高いトリックをミスなく、どれだけメイクできるかで勝敗が決まるスポーツ。

 シーディングラン(予選)の2回の演技の平均点で決勝のスタート順を決め、決勝は、ベストラン方式となっており、2回の演技のうちのベストスコアで順位が決まる。シーディングランと決勝ともに、滑走時間は1分間。点数は、99点満点で付けられる。

まとめ&見どころ

 今回のオリンピックは、当然ながら国際自転車競技連合(UCI)が発表している世界ランキングの上位者が参加しており、予選の順番は世界ランキング下位の選手からスタートし、最終競技者が世界ランキング1位の地元アントニー・ジャンジャン選手。おそらく、現地は大盛り上がりだろう。この雰囲気を楽しみ、是非、中村選手には五“輪”制覇という“夢”を叶えてほしい!

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