ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)について

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 「芸術は、人生をより良くするためにある」という言葉を残したのはレオナルド・ダ・ヴィンチである。芸術に触れる事で心の安らぎや新しい一歩を踏み出す勇気を得る事は少なくない。“イキイキと豊かな生活を送る”ためには不可欠なのだ。という事で、今回は“音楽の父”としても有名な『ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(以下、「バッハ」と記載)』について、音楽に疎い方でも、最低限知っている事で得られる感動が増えるような情報をまとめてみる。

 今回も、あくまでも最低限の情報にまとめており、詳細な内容は別記事のリンクを紹介しつつ、①バッハの生涯、②バッハが作曲した作品、③まとめに分けて紹介していく。

バッハの生涯(1685年~1750年)

バッハは天才なのか?それとも努力家なのか?

 結論から言えば、天才といって良いだろう。バッハの一族は音楽家を多数輩出しているが、音楽だけではなく学業も優秀だった。長兄から音楽の手ほどきを受けていたが、上達スピードが速かった。一方で、月あかりを頼りに夜な夜な勉強するような努力家の一面も持っており、「天才×努力」の申し子だったといえる。

演奏家としてのバッハ

 バッハは美声の持ち主であり、変声期前はソプラノとして合唱団に所属。変声期後はオルガン奏者として活躍。若い頃(18歳頃~)は作曲家としてではなく、演奏者としても生計を立てていた。

作曲家としてのバッハ

 22歳頃からオルガン演奏のほか、教会音楽の作曲にも意欲を燃やした。生涯で1,000曲以上の作品を世に出している。モーツァルトが626曲、ベートーヴェンが138曲である事から、作品数の多さが分かる。

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バッハが作曲した作品

 バッハの作品については、1950年にドイツの音楽学者ヴォルフガング・シュミーダーによってバッハ作品目録(BWV)が作られ、下記の通りジャンルごとにまとめられている。なお、代表曲については、どれも素晴らしい音楽ではあるが、これまで発売されているCD・配信等を参考に記載しているので、興味があれば聴いてみてほしい。

BWVジャンル代表曲
1 – 231カンタータ、モテットBWV29,82,142,147,208,227
232 – 243ミサBWV232,235,243
244 – 249オラトリオBWV244,245,248,249
250 – 524コラール、歌曲BWV487
525 -771オルガン曲BWV542,565,578,582,599,
645
772 – 994オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲BWV772,779,784,806,807,
812,846,847,891,903,904,
971,974,988
995 – 1000リュート曲BWV995
1001 – 1040室内楽曲BWV1001,1004,1006,1007,
1013,1027,1035,1037
1041 – 1065協奏曲BWV1041,1042,1043,1046,
1048,1050,1052,1053,1055,1056,1060,1065
1066 – 1071管弦楽曲BWV1067,1068
1072 – 1080管一つの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品BWV1079,1080
Anh. 1 – 189補遺 (Anhang) :散逸した作品や偽作などAnh. 114,115
作品番号BWV 〜 偉大なる“音楽の父”バッハの作品に付けられた優れた整理番号♪ | ピアノレッスン☆音楽の魔法♪
作品番号BWV 〜 偉大なる“音楽の父”バッハの作品に付けられた優れた整理番号♪ | ピアノレッスン☆音楽の魔法♪ - 横浜ピアノ教室「福田音楽教室」のピアノ講師福田りえがお届けする、愉快で楽しい、そしてピアノが大好きになっちゃう、そんなピ...

まとめ

 以上、バッハについてその生涯をまとめてみて、音楽家としても人間としても立派な方であった事が見えてくる。まさに“音楽の父”が相応しい。最後に、バッハの人となりがよく分かる記事を見つけたので、紹介したい。

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