“イキイキしている人”は、最新のエンタメ情報に精通しているのではないか。特に芸術という分野に一定の知見を有している人は、豊かに生きている人ともいえると思う。
とはいえ、サラリーマン時代は映画を観に行くという機会が無ければ、そもそも最新の映画事情についても疎かった。周囲の人が最新のトレンドについて話している中で時代遅れの話題しかできない自分を不甲斐なく思ったものだ。
当然の事ながら、2024年も多くの映画が公開される。7月だけで100タイトル以上も公開されるという。洋画・邦画、フィクション・ノンフィクション、実写・アニメ、恋愛・ヒューマン・ホラー・コメディと色々なジャンルがあるが、私は映画評論家になる事を目的としてはいない為、自分の気になった映画について紹介したいと思う。イキイキする為には、映画についても『私は〇〇というジャンルが好きで、最新作だと△△が気になっている』という話だけでも、周囲からの目線や新しい人脈の広がりも出てくるのではと思う。
さて、本日紹介する映画は2024年8月23日(金)公開予定の『箱男』という映画である。原作は1973年に新潮社より刊行された安部公房“という方”の小説となっている。“という方”というのは、ファンには申し訳ないが私は本を読まないという“イキイキしていない状態”なのだ。ここについても、私自身も変えていきたいと考えている。
映画『箱男』オフィシャルサイト映画『箱男』オフィシャルサイト永瀬正敏 浅野忠信 白本彩奈 佐藤浩市 渋川清彦 中村優子 川瀬陽太 監督:石井岳龍 原作:安部公房「箱男」(新潮社刊)
ここで、より“イキイキしている状態”になる為、①原作の小説を読む、②監督を調べる、③ベルリン国際映画祭を調べるの3点が必要なのではと考えた。このブログを読んだ方は参考にしていただきたいと思うし、たぶんこのブログを読むだけでも、映画に興味を持っている人なのだという周囲からの評価も変わってくると思う。
原作の小説を読む
繰り返しになるが、原作は1973年に新潮社より刊行された安部公房の小説である。正直な感想は難しく何度も挫折しかけた。一度読むだけでは分からない作品であり、やはり本を読まないとダメなのかと反省しネットを検索してみると、本作の評価が『難解』ということで安心した。1973年刊行という事で現代とは状況が異なる時期に作品が完成しているものの、現代でも通ずるテーマであり、きっとどの時代でも通用する作品なのだと思う。この小説を映画にする事で、より本作品の理解度が高まるではと期待している。
監督を調べる
本作の監督は石井岳龍氏であり、過去の経歴を調べてみたが、私が観た映画は無かった(そもそも映画をほとんど見ないので、多くの監督作品に触れていないからだが…)。ただ、今回の箱男と同様、難解なテーマを映画にしている印象を持った。なお、本作は27年前に映画化される予定であったが、資金繰りの関係で中止になった作品とのこと。きっと、本作に対する熱量は非常に大きいのだと思う。また、当時のキャストが変わらずに今回起用されているという点もエモい。
ベルリン国際映画祭とは
本作はベルリン国際映画祭のベルリナーレスペシャル部門に参加されたとのこと。ベルリン国際映画祭は、カンヌ、ベネチアとならぶ世界3大映画祭のひとつとの事で、世界的にも注目されている作品といえる。
以上、“イキイキしている人”=最新のエンタメ(映画)情報に精通しているという仮説のもと、箱男をテーマにしてみたが、やはり人生が少しだけ豊かになった気がする。少なくとも映画の話題に少しだけ加わる事ができるようにはなった。これからも、映画の最新作をチェックし、イキイキした人生を送っていこうと思う。
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